- 望遠ズームレンズとは?
- 望遠ズームレンズの選び方
- おすすめ望遠ズームレンズ
望遠ズームレンズとは?
望遠ズームレンズとは、遠くの被写体や風景を拡大して撮影できるレンズのことで、焦点距離の目安としては35mmフルサイズ換算で85mm以上になります。
望遠ズームレンズは、お子様の運動会などのイベントでの撮影や、野鳥や飛行機の撮影など、被写体に近づいて撮影できない場合に便利です。
望遠ズームレンズには背景を拡大して大きく見せる圧縮効果があるため、ポートレートなどの撮影に使用されることがあります。
このように遠くの被写体や風景撮影に便利な望遠ズームレンズですが、製品選びにこのような悩みは無いでしょうか?
運動会で使いやすい望遠ズームレンズが知りたいわ?
野鳥撮影に便利な望遠ズームレンズが知りたいな?
今回は、このような悩みを解決していきたいと思います。
望遠ズームレンズの選び方
レンズマウントで選ぶ
望遠ズームレンズを選ぶときは、レンズマウントを確認しましょう。
レンズマウントとはカメラとレンズを接続するための接合機構のことで、カメラとレンズのレンズマウントが違う場合は使用できないため注意しましょう。
同じメーカーのカメラとレンズであっても、一眼レフカメラとミラーレスカメラではレンズマウントが違うため特に注意して確認しましょう。
代表的なレンズマウントの種類をいくつかご紹介します。
【レンズマウントの種類】
(1)ソニー
・α Eマウント:ソニーのミラーレスカメラ用
・α Aマウント:ソニーの一眼レフカメラ用
(2)キャノン
・キャノンRFマウント:キャノンのフルサイズミラーレスカメラ用
・キャノンEF-Mマウント:キャノンのAPSミラーレスカメラ用
・キャノンEFマウント:キャノンの一眼レフカメラ用
(3)ニコン
・ニコンZマウント:ニコンのミラーレスカメラ用
・ニコンFマウント:ニコンの一眼レフカメラ用
望遠ズームレンズを購入する前にレンズマウントをしっかり確認しましょう。
対応センサーサイズで選ぶ
望遠ズームレンズを選ぶときは対応センサーサイズを確認しましょう。
レンズの対応センサーサイズは、
・35mmフルサイズ
・APS-C
がありますので、簡単に紹介します。
【フルサイズ対応レンズの特徴】
フルサイズセンサー(36×24mm)に対応したレンズで、大型センサーに対応するためにレンズのサイズが大きくなる傾向があります。
メリット・デメリットを簡単に紹介します。
(メリット)
・フルサイズセンサーのカメラだけでなくマウントが同じであればAPS-Cセンサーのカメラでも使用できます。
・性能がよく写真や動画の写りが良いレンズが多いです。
(デメリット)
・本体サイズはAPS-C専用レンズと比較すると大きく重くなる場合が多いです。
・価格はAPS-C専用レンズと比較すると高価になる傾向がある。
【APS-C専用レンズの特徴】
APS-C(約23.6×約15.8mm)専用設計されたレンズで、本体サイズは軽量コンパクトです。
APS-Cカメラとセットで使用することで、カメラシステム全体を軽量化できます。
メリット・デメリットを簡単に紹介します。
(メリット)
・フルサイズ対応レンズと比較すると軽量コンパクトになる傾向があるため、女性やお子様も使用しやすい。
・フルサイズ対応レンズと比較すると価格が安価になる傾向がある。
・製品の種類が比較的多いため、使用目的や好みにあわせてレンズを選びやすい。
(デメリット)
・APS-C専用設計のため、フルサイズセンサーのカメラで使用した場合は不具合がでることがある。
(画面の四隅が黒くなって写らない(ケラレ)などが発生する。)
使用する機材などに合わせてレンズの対応センサーサイズを選びましょう。
レンズの明るさで選ぶ
望遠ズームレンズには焦点距離が同じでも明るさが違うレンズがあります。
明るいレンズとは開放F値が小さいレンズ(開放F値2.8~4など)で、開放F値の数字が大きくなるほど暗いレンズになります。
明るいレンズのメリット・デメリットを簡単に紹介します。
【明るいレンズのメリット】
・光が少ない状況(夕暮れ、夜間など)に手持ち撮影しても、シャッタースピードを比較的速く保つことができ手ブレしづらい。
・背景ボケを活かした写真撮影ができる。
【明るいレンズのデメリット】
・直径が大きなレンズを使用しているため、レンズ本体が大きく重くなる傾向がある。
・一般的なレンズと比較すると、価格が高価になる傾向がある。
写真作品を制作したりフォトコンテストに応募する場合は、開放F値がF2.8などの明るいレンズがおすすめです。
望遠ズームレンズの焦点距離で選ぶ
望遠ズームレンズは焦点距離によって大まかに、
・中望遠ズームレンズ
・望遠ズームレンズ
・超望遠ズームレンズ
がありますので、簡単に紹介します。
【望遠ズームレンズ】
(1)中望遠ズームレンズ
中望遠ズームレンズとは、焦点距離がおおよそ70~135mmくらいのレンズで、標準ズームレンズと比較すると画角が狭くなり、圧縮効果により背景が大きく撮影されます。
背景を綺麗にぼかして被写体を際立たせる効果があるため、
・風景やスナップ
・ポートレート
・お子様の運動会
などの写真撮影や動画撮影に最適です。
(2)望遠ズームレンズ
望遠ズームレンズとは、焦点距離がおおよそ150~300mmくらいのレンズで、中望遠レンズより遠くの被写体を大きく撮影することができます。
近づいて撮影しずらい被写体の撮影に向いており、
・鉄道
・航空機
・遠くの風景
・室内競技
・お子様の運動会
などの写真撮影や動画撮影に最適です。
(3)超望遠ズームレンズ
超望遠レンズレンズとは、焦点距離がおおよそ400mm以上のレンズで、遠くの被写体を劇的に拡大して引き寄せることができます。
超望遠レンズは小さな被写体を遠くから撮影することに向いており、
・野鳥
・航空祭
・天体
・屋外スポーツ
などの写真撮影や動画撮影に最適です。
超望遠ズームレンズは、
・本体サイズが大きく重くなる
・価格が高価な傾向がある
ため注意しましょう。
超望遠レンズを使用する場合は三脚を使用すると手ブレが少なくできるメリットがあります。
使用目的や撮影対象に合わせて最適な望遠ズームレンズを選びましょう。
防塵防滴性能で選ぶ
防塵防滴性能とは、ホコリやチリ、水滴などからレンズを保護する性能のことです。
防塵防滴性能があるレンズはレンズの継ぎ目などが完全密封されているため、レンズ内部にホコリやチリ、水滴などが侵入しない構造になっています。
・砂浜など砂や水分が多い場所
・工事現場などホコリやチリが多い場所
・屋外で雨が降る環境
などで使用する場合は防塵防滴性能があるレンズを使用すると故障の心配が少なくなります。
使用環境や使用場所などにあわせて防塵防滴性能を確認しましょう。
おすすめ望遠ズームレンズ
タムロン 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)
焦点距離150~500mmの超望遠ズームレンズながら、長さ209.6mm、最大径φ93mmのコンパクト設計のため手持ち撮影を快適に行なえます。
ズーム全域において優れた描写性能を備えており、色収差や逆光で発生しやすいゴーストやフレアを抑えているためクリアな撮影が可能で、航空機や野鳥、鉄道などの撮影に最適です。
スペック | |
対応マウント | α Eマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 150~500 mm |
開放F値 | F5-6.7 |
手ブレ補正機構 | ○ |
防滴 | ○ |
防塵 | |
フィルター径 | 82 mm |
最大径x長さ | 93×209.6 mm |
重量 | 1725 g |
タムロン 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)
焦点距離70~300mmの望遠ズームレンズで、長さ148mm、最大径φ77mm、重さ545gと軽量コンパクト設計のため持ち運びしやすく、女性やお子様でも手や腕の疲れが少なく手持ち撮影できます。
シャッターチャンスを逃さない高性能AFを搭載しているため動きがある被写体や動画撮影に対応でき、静粛性にも優れているため室内撮影など駆動音が気になる撮影環境にも最適です。
スペック | |
対応マウント | α Eマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 70~300 mm |
開放F値 | F4.5-6.3 |
手ブレ補正機構 | |
防滴 | ○ |
防塵 | |
フィルター径 | 67 mm |
最大径x長さ | 77×148 mm |
重量 | 545 g |
シグマ 100-400mm F5-6.3 DG DN OS
焦点距離100~400mmの超望遠ズームレンズで、ステッピングモータ搭載により位相差AFとコントラストAFの両方に最適化しており、動画AFや瞳AFによる快適な撮影が可能です。
軽量コンパクト設計のため撮影が快適にでき、マグネシウム製部品を採用した三脚座を採用しているため長時間の撮影にも対応できます。
スペック | |
対応マウント | α Eマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 100~400 mm |
開放F値 | F5-6.3 |
手ブレ補正機構 | ○ |
防滴 | ○ |
防塵 | ○ |
フィルター径 | 67 mm |
最大径x長さ | 86×199.2 mm |
重量 | 1140 g |
シグマ 100-400mm F5-6.3 DG DN OS [ソニーE用]
シグマ 100-400mm F5-6.3 DG DN OS [ライカL用]
タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)
焦点距離70~180mmの望遠ズームレンズで開放F値2.8の明るいレンズで、フィルター径φ67mm、最大径φ81mm、長さ149mm(70mm時)、重量810gの軽量コンパクト設計のため、手持ちでも手や腕への負担が少なく快適に撮影が楽しめます。
AF駆動にリニアモーターフォーカス機構を採用しているため、高速動作するとともに0.005mm単位で位置精度を確保でき、静音性にも優れているため静かな環境での撮影にも最適です。
スペック | |
対応マウント | α Eマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 70~180 mm |
開放F値 | F2.8 |
手ブレ補正機構 | |
防滴 | ○ |
防塵 | |
フィルター径 | 67 mm |
最大径x長さ | 81×149 mm |
重量 | 810 g |
タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
焦点距離35~150mmの広角から望遠まで対応したズームレンズで、開放F値2.8~4の明るいレンズのため、ポートレートやスナップ写真、風景写真まで高画質で撮影を楽しめます。
AFを含むレンズ制御用MPUと手ブレ補正用MPUを搭載したデュアルMPUのため、優れたAF性能と手ブレ補正効果を両立しており、ピントのズレやブレが少ない鮮明な撮影が可能です。
スペック | |
対応マウント | キャノンEFマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 35~150 mm |
開放F値 | F2.8-4 |
手ブレ補正機構 | ○ |
防滴 | ○ |
防塵 | |
フィルター径 | 77 mm |
最大径x長さ | 84×126.8 mm |
重量 | 796 g |
タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043) [キャノン用]
タムロン 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043) [ニコン用]
シグマ 70-200mm F2.8 DG OS HSM
焦点距離70~200mmの望遠ズームレンズで開放F値2.8の明るさのため、報道、スポーツ、風景、ポートレート、飛行機、鉄道、モータースポーツ、野鳥などの撮影に幅広く対応できます。
マウント接合部、マニュアルリング、ズームレンズ、スイッチ類などに防塵防滴仕様を採用しているため、レンズ内へのゴミやホコリの侵入を防ぐことができ故障の心配が少なくできます。
スペック | |
対応マウント | キャノンEFマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 70~200 mm |
開放F値 | F2.8 |
手ブレ補正機構 | ○ |
防滴 | ○ |
防塵 | ○ |
フィルター径 | 82 mm |
最大径x長さ | 94.2×202.9 mm |
重量 | 1,805g |
シグマ 70-200mm F2.8 DG OS HSM [キャノン用]
シグマ 70-200mm F2.8 DG OS HSM [ニコン用]
シグマ 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
焦点距離60~600mmの10倍ズームレンズで幅広い焦点域に対応できるため、スポーツ写真、野鳥など野生動物、飛行機、鉄道、モータースポーツ、ポートレート撮影などに最適です。
レンズ本体にマグネシウムやCFRP、TSCといった素材を使用したマルチマテリアル構造のため10倍ズームレンズでありながら快適なハンドリングを実現でき、防塵防滴性が高い構造を採用しているため過酷な撮影環境でも安心して使用できます。
スペック | |
対応マウント | キャノンEFマウント系 |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | |
焦点距離 | 60~600 mm |
開放F値 | F4.5-6.3 |
手ブレ補正機構 | ○ |
防滴 | ○ |
防塵 | ○ |
フィルター径 | 105 mm |
最大径x長さ | 120.4×268.9 mm |
重量 | 2,700g |
シグマ 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM [キャノン用]
シグマ 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM [ニコン用]
今回は望遠ズームレンズを紹介しました。
運動会で使いやすい望遠ズームレンズが見つかったわ!
野鳥撮影に便利な望遠ズームレンズが見つかったよ!
皆様のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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