- はじめに:なぜ今クリップオンストロボが必要なのか
- クリップオンストロボの基本構造と種類を知ろう
- ガイドナンバー(GN)の意味と選び方
- TTLとマニュアル発光、どちらを選ぶべき?
- ハイスピードシンクロ(HSS)の必要性をチェック
- 電源方式の違い:乾電池式かリチウムイオンバッテリー式か
- ヘッドの可動域とバウンス撮影のしやすさ
- ワイヤレス機能と多灯撮影への拡張性
- 純正ストロボと社外(サードパーティ)ストロボの違い
- サイズと重量:持ち運びやすさとバランスの考え方
- おすすめクリップオンストロボ
- 初心者におすすめの購入パターンと予算の決め方
- よくある失敗例と避けるためのチェックリスト
- まとめ:自分の撮影スタイルに合ったクリップオンストロボを選ぼう
はじめに:なぜ今クリップオンストロボが必要なのか

はじめての一眼やミラーレスに慣れてくると、多くの人が最初につまずくのが「光」のコントロールです。
カメラやレンズをいくらグレードアップしても、暗い室内や逆光のポートレート、夜景スナップなどでは「思った通りに写らない」「顔が暗い」「ブレる」といった悩みが必ず出てきます。
そのボトルネックを一気に解消してくれるのが、外付けフラッシュ=クリップオンストロボです。
内蔵フラッシュに比べて光量が大きく、発光部を動かして天井や壁にバウンスさせることで、自然光に近いやわらかい光を作れるのが大きな強みです。
これにより、人物の肌の質感や服のディテール、料理や物撮りの立体感など、「なんとなく暗い・フラットな写真」から一段階上の仕上がりへステップアップできます。
また、日中の屋外でもストロボは活躍します。
強い逆光で顔が黒くつぶれてしまう場面や、背景をしっかり残しつつ被写体だけを明るく見せたいシーンでは、ストロボを「補助光」として使うことで、プロのようなメリハリのある写真表現が可能になります。
さらに、最近のモデルはワイヤレス発光やハイスピードシンクロに対応したものも多く、1台目のクリップオンストロボをきっかけに、多灯ライティングや本格的なポートレート撮影へと撮影スタイルを広げていくこともできます。
2026年現在、カメラ本体の高感度性能は年々向上していますが、「明るさを稼ぐ」だけでは解決できないのが光の方向性や質感の問題です。
だからこそ、今あらためてクリップオンストロボを導入することには大きな意味があります。
一台持っておくだけで、暗所・逆光・室内・物撮りといった苦手シーンが一気に得意分野に変わり、あなたの写真そのもののクオリティと表現の幅が大きく広がるはずです。
クリップオンストロボの基本構造と種類を知ろう

クリップオンストロボ選びで失敗しないためには、「そもそもどんな構造で、どんな種類があるのか」をざっくり押さえておくことが重要です。
ここでは、どのメーカーの製品でも共通する基本パーツと、代表的なタイプをシンプルに整理しておきましょう。
クリップオンストロボの基本構造
クリップオンストロボは、おおまかに「光を出す部分」と「光を制御する部分」に分けて考えると理解しやすくなります。
- 発光部(フラッシュヘッド)
実際に光が出る部分で、多くのモデルは上下左右に可動し、バウンス撮影(天井・壁に光を当てて回り込ませる)に対応しています。 - ズーム機構
レンズの焦点距離に合わせて、発光面の照射角を自動・手動で変える機能です。広角なら広く、望遠なら狭く光を集中させることで、ムダな光を減らし効率よく照らせます。 - 制御部(操作パネル・制御回路)
背面の液晶やボタン、ダイヤルで発光量やモード(TTL/マニュアル/HSSなど)を設定する中枢部分です。ここが見やすく操作しやすいかどうかは、初心者にとって大きな使い勝手の差になります。 - 電源部
単三電池や専用リチウムイオンバッテリーなどを収納する部分で、リサイクルタイム(次の発光までの待ち時間)や連続発光の強さに直結します。 - シュー接点・ロック機構
カメラのホットシューに装着する足の部分です。メーカーごとの通信端子があり、ここを通じてTTL制御やズーム連動などが行われます。ロックレバーの形状も、付け外しやすさに関わるポイントです。
この基本構造をイメージしておくと、カタログのスペック表を見たときに「どこの性能がどう変わるのか」が理解しやすくなります。
クリップオンストロボの主な種類
次に、用途や機能で分けた「種類」を押さえておきましょう。初めての1台を選ぶときは、ここを理解しておくとミスマッチを避けやすくなります。
- ベーシック(エントリー)モデル
ガイドナンバー控えめで、機能もシンプルな入門向けモデルです。TTLとバウンスに対応していれば、スナップや家族写真、物撮りの入門には十分なことが多く、価格も抑えめです。 - ミドルクラスモデル
ガイドナンバーが高めで、ヘッドの可動域も広く、HSSやワイヤレス発光など一通りの機能を備えた“標準機”的なポジションです。初めてでも長く使いたい人や、ポートレート・物撮り・イベント撮影など幅広く撮る人に向いています。 - ハイエンド・プロ向けモデル
最大光量が大きく、連続発光性能や放熱性、堅牢性、防塵防滴など現場向けのスペックを重視したモデルです。大型のバッテリーや外部電源対応など、ガチ撮影向けの設計になっており、価格も重量もそれなりになります。 - 小型・コンパクトモデル
ミラーレスや小型ボディとのバランスを重視した、軽量コンパクトなタイプです。光量やヘッド可動は控えめなことが多いものの、「常にカメラバッグに入れておける」「旅行や街歩きで負担にならない」というメリットがあります。 - ラジオスレーブ内蔵モデル
ストロボ本体に電波式ワイヤレス機能が入ったタイプで、別売トランスミッターと組み合わせることで、オフカメラライティング(カメラから離した位置にストロボを置く撮影)を手軽に始められます。多灯撮影を視野に入れているなら、最初からこのタイプを選んでおくと後々の拡張がスムーズです。
まずは「どのタイプが自分向きか」をイメージする
ここまで見てきたように、クリップオンストロボと一口に言っても、「構造の違い」と「タイプの違い」で得意・不得意が分かれます。
初めての1台で迷ったら、まずは「普段どんなシーンを撮っているか(家族、ポートレート、物撮り、イベントなど)」「どのくらい持ち歩きたいか(常用か、撮影のときだけか)」を思い浮かべて、ベーシック・ミドル・ハイエンド・コンパクトのどのゾーンが自分に近いかをイメージしてみてください。
このあと解説するガイドナンバーやTTL・HSSなどのスペックは、その「自分に合いそうな種類」の中から、さらに最適な1台を絞り込んでいくためのチェックポイントになっていきます。
ガイドナンバー(GN)の意味と選び方

ガイドナンバー(GN)は、「このストロボがどれだけ強い光を出せるか」を数値化した“パワーの指標”です。
カタログや箱に「GN60(ISO100・m)」のように書かれていて、基本的には数値が大きいほど遠くの被写体まで光を届かせることができます。
ガイドナンバーの基本的な意味
ガイドナンバーは、本来「撮影距離(m)× 絞り値(F値)」で表される値です。
例えば、GN40のストロボなら「距離5m × 絞りF8=40」というイメージで、GNが分かれば「どのくらいの距離まで、どのくらい絞って撮れるか」の目安になります。
一般的にはISO100・フル発光時の値を基準としており、ISOを上げるほど実質的なGNも大きくなります(ISOを1段上げるとGNはおよそ1.4倍)。
内蔵フラッシュはGN10〜12程度、クリップオンストロボはGN30〜60前後が多く、数字だけ見ても「外付けの方がはるかにパワーがある」ことがわかります。
スペック表の「GN◯◯」を見るときの注意点
ストロボのGNは、照射角(ズーム位置)や測定条件によって大きく変わります。
多くの製品は「望遠側(105mmや200mmなど)・ISO100・直射」のもっとも有利な条件で最大GNを表記しているため、「GN60」と書かれていても、広角側(24mmや28mm)ではGNがグッと下がります。
比較するときは、できるだけ同じ条件(ISO100・照射角105mmなど)が書かれているか、仕様表のどこにその条件が書いてあるかを確認するのがポイントです。
また、バウンスやディフューザー使用時は実効的な光量が落ちるので、「実際に使う状況ではカタログ値よりだいぶ弱く感じる」ことも頭に入れておきましょう。
初心者が狙うべきガイドナンバーの目安
初めてのクリップオンストロボなら、「十分な余裕があって、でもオーバースペックすぎないGN」を選ぶのが現実的です。
目安としては以下を参考にしてみてください。
- 室内スナップ・家族写真中心
小〜中規模な部屋でのバウンス撮影がメインなら、GN30〜40クラスで十分実用的です。 - ポートレートや物撮りをしっかりやりたい
天井が高めの場所や、少し離れた被写体をしっかり照らしたいなら、GN45〜60クラスがあると安心です。 - 屋外イベントや日中シンクロを多用したい
強い太陽光下で被写体を持ち上げる用途が多い場合、GN50以上のハイパワーモデルを選んでおくと余裕が持てます。
ここで大事なのは、「GNが高いほど偉い」わけではなく、自分の撮影距離・絞り・シーンに対して“余裕のあるパワー”を確保することです。
GNがギリギリだと、少し離れただけで光が届かなくなったり、バウンスが使えなかったりするので、迷ったらワンランク上のGNを選んでおくと、後から「パワー不足だった…」と後悔しにくくなります。
ガイドナンバー以外とのバランスも意識する
ガイドナンバーは重要な指標ですが、「GNが高い=ベストなストロボ」とは限りません。
GNが高いモデルほど本体が大きく重くなりやすく、リサイクルタイムやバッテリー持ち、操作性とのトレードオフも出てきます。
このあと解説するTTLやHSS、電源方式、ヘッドの可動域などと合わせて、「自分の撮影スタイルで本当に必要なパワーはどれくらいか」をイメージしながら、GNの数値をチェックしていくのがおすすめです。
TTLとマニュアル発光、どちらを選ぶべき?

ストロボ選びで必ずぶつかるのが「TTL」と「マニュアル発光」のどちらを重視するかです。
どちらが“正解”というより、撮るシーンや性格によって向き不向きがはっきり分かれるポイントなので、ここで一度整理しておきましょう。
TTLとマニュアル発光の違いをざっくり整理
- TTL(自動調光)
カメラがプリ発光などで明るさを測り、「ちょうどいい露出」になるようストロボの光量を自動で決めてくれるモードです。露出補正のように「TTL補正」をかけて、明るめ・暗めの微調整もできます。 - マニュアル発光
1/1(フル発光)、1/2、1/4…といったステップで、自分の手で光量を決めるモードです。一度条件が決まれば「毎回同じ明るさ」で光ってくれるので、ライティングをきっちりコントロールしたいときに向いています。
シンプルに言うと、「TTLはおまかせオート」「マニュアルは完全マニュアル」と考えるとイメージしやすいはずです。
TTLが向いている人・シーン
TTLが真価を発揮するのは、「状況がどんどん変わる撮影」です。
- 子どもの行事や家族スナップなど、距離がコロコロ変わる
- 披露宴・パーティー・イベント撮影など、歩き回りながら撮る
- ロケで光環境が刻々と変わる(屋外→屋内、日陰→日向など)
- ストロボにまだ慣れておらず、とりあえず失敗を減らしたい
こうした場面では、毎回マニュアルで光量設定を変えているとシャッターチャンスを逃してしまいます。TTLなら構図や距離が変わってもカメラが自動で調整してくれるので、「撮ること」に集中できます。
初めての1台で“まずはストロボに慣れたい”なら、TTL対応はほぼ必須と考えてよいでしょう。
マニュアル発光が向いている人・シーン
一方、マニュアル発光が力を発揮するのは、「光環境や被写体が安定している撮影」です。
- 室内のポートレート撮影(位置やライティングが固定されている)
- 物撮り・商品撮影・ブツ撮りなど、セットを組んでじっくり撮る
- 多灯ライティングで、1灯ごとの光量バランスをシビアに決めたい
- 「一度決めた明るさを、何カット撮っても変えたくない」とき
TTLはシーンに応じて毎回“最適だと思う明るさ”を変えてしまうため、微妙な露出の揺れが発生します。
マニュアルなら一度決めた設定をキープできるので、「1枚目も10枚目もまったく同じ明るさで揃えたい」ような撮影に向いています。
また、光の理屈をきちんと理解したい人にとって、マニュアル発光はライティングの勉強にもなります。
初心者はどちらを基準に選ぶべき?
初めてのクリップオンストロボなら、「TTLもマニュアルも両方使えるモデル」を選ぶのが基本です。最近のストロボはほとんどが両対応ですが、格安モデルやごくシンプルな機種だとTTL非対応のものもあるため注意が必要です。
そのうえでの使い分けのイメージは次のとおりです。
- 普段使いの“保険”としてはTTLをメインにする
- じっくり作り込む撮影や多灯ライティングではマニュアルを使う
- まずはTTLで「失敗を減らす」→慣れてきたら少しずつマニュアルも試す
つまり、「どちらを選ぶか」ではなく、「TTLを中心に、マニュアルも使えるストロボを選ぶ」が現実的な答えです。
ストロボ選びの実用的なチェックポイント
TTL・マニュアルの話を、実際の機種選びに落とし込むときは、次の点をチェックすると迷いにくくなります。
- 対応TTL方式:自分のカメラメーカー専用のTTL制御にきちんと対応しているか
- TTL補正のしやすさ:ボタンやダイヤルで素早く ±補正できるか
- マニュアルのステップ:1段刻みだけでなく、1/3ステップなど細かく調整できるか
- 設定表示の見やすさ:TTLとMのどちらを使っていても、一目で状態がわかるか
このあとのHSSやワイヤレス機能とも関係してきますが、「普段はTTLでさくっと撮り、ここぞというときはマニュアルで詰める」という二刀流ができると、ストロボ撮影の自由度が一気に広がります。
ハイスピードシンクロ(HSS)の必要性をチェック

ハイスピードシンクロ(HSS)は、「晴れた日中に背景を活かしつつ、開放寄りの絞りで撮りたい人」にとって、実質必須に近い機能です。
一方で、「室内中心で、ストロボはゆっくり使うだけ」というスタイルなら、なくても大きな支障が出ない場合もあります。
HSSとは何をしてくれる機能か
通常、ストロボを使うときのシャッター速度は、カメラ側の「同調速度」(多くは1/200〜1/250秒前後)より速くできません。 これを超えるとシャッター幕が走りながら露光するため、画面の一部が黒く欠けてしまうからです。
HSSでは、この制限を超えるためにストロボが「パルス発光(連続発光)」し、1/500秒や1/1000秒といった高速シャッターでも画面全体を均一に照らせるようにします。
HSSが真価を発揮する具体的なシーン
代表的なのは「日中シンクロ」と呼ばれる使い方です。
- 晴天下で背景もそこそこ残しつつ、F1.4〜F2.8などの浅い被写界深度で撮りたい
- 逆光で人物が真っ黒になるのを避けつつ、空や背景の階調も飛ばしたくない
- 外ロケで、髪の毛や衣装の動きを1/1000秒などでカチッと止めたい
こうした場面では、開放側の絞り値を選ぶと、適正露出に必要なシャッター速度は簡単に1/1000秒以上になってしまいます。 HSSがあれば、その高速シャッターのままストロボを同調させ、背景をコントロールしつつ被写体だけをきれいに起こすことができます。
HSSのデメリットと注意点
便利な一方で、HSSにはデメリットもあります。
- 光量が大きく落ちる
パルス発光の仕組み上、通常発光よりも実効光量が下がり、被写体にかなり近づけないと十分な明るさが得られないことがあります。 - バッテリー消費と発熱が増える
連続発光するため、バッテリー消耗が早く、連続使用すると発熱・発光制限が出やすくなります。 - ストロボのパワーが要求される
真夏の逆光などでは、HSS時の光量では太刀打ちしづらく、よりハイパワーなストロボや複数灯、NDフィルター併用などが推奨されます。
このため、「HSS対応なら何でもOK」ではなく、「HSS使用時にも使えるだけのガイドナンバー・光量があるか」を合わせてチェックすることが重要です。
自分にHSSは必要か?判断の目安
次のように考えると判断しやすくなります。
- HSSが“あった方がいい”ケース
- 屋外ポートレート・コスプレ撮影・ロケ撮影が多い
- 明るい日中でも背景ボケをしっかり出したい
- 逆光シーンで、空や背景もきちんと残したい
- 動きを止めたカット(ジャンプ、なびく髪や衣装など)をよく撮る
- HSSは“なくても困りにくい”ケース
- 室内撮影メインで、シャッター速度は1/200秒以下が多い
- 絞りはF4〜F8あたりで、背景ボケよりも全体の写り重視
- ストロボはあくまで記録用で、ライティング表現は追求しない
初めての1台としては、「今すぐ使う予定はなくても、将来屋外ポートレートに挑戦したくなるかもしれない」という人が多いはずです。
その意味で、よほど割り切った用途でない限り、2026年時点で選ぶなら「HSS対応モデルを基本線」と考えておくと、あとから買い直すリスクを減らせます。
ストロボ選びでのHSSチェックポイント
カタログや商品ページを見るときは、次の点を抑えておくと失敗しにくくなります。
- HSS/FP発光対応の明記があるか(単なる“同調速度”の記載と混同しない)
- 対応シャッター速度:1/8000秒まで同調できるかどうか
- HSS時の実用光量:レビューなどで「日中シンクロでも十分な明るさか」を確認
- 放熱性能・連続発光性能:HSS多用時に発光制限が出にくいか
「HSSをフル活用する撮り方をしたいのか」「たまに日中シンクロを使えれば十分なのか」をイメージしながら、この機能の優先度を決めていくと、自分の撮影スタイルに合った1台を選びやすくなります。
電源方式の違い:乾電池式かリチウムイオンバッテリー式か

クリップオンストロボの使い勝手を大きく左右するのが「電源方式」です。
とくに最近は、昔ながらの乾電池式に加えて、リチウムイオンバッテリー式のモデルも増えているので、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
乾電池式ストロボの特徴
乾電池式は、単三電池(アルカリ電池やニッケル水素充電池)を使うもっとも一般的なタイプです。
- 入手性の良さ
コンビニやスーパーでいつでも予備電池が買えるので、旅行先やイベント撮影で電池を切らしても現地調達しやすいのが強みです。 - 機種の選択肢が多い
各メーカーの純正・サードパーティ問わずラインナップが豊富で、価格帯やサイズも幅広く選べます。 - コストと運用のバランス
エネループなどの充電池をうまく使えばランニングコストを抑えやすい反面、複数本をローテーションしたり、充電管理が少し手間になることもあります。 - リサイクルタイムの傾向
電池の状態や種類によってリサイクルタイム(次の発光までの待ち時間)が変わりやすく、連写や連続発光ではパワー不足を感じる場面も出てきます。
「とりあえず1台目」「予備の電池を気軽に持ち歩きたい」「地方ロケやイベントが多い」という人には、乾電池式は非常に扱いやすい選択肢です。
リチウムイオンバッテリー式ストロボの特徴
リチウムイオンバッテリー式は、専用バッテリーパックを使うタイプで、ここ数年で一気にメジャーになってきた方式です。
- 高速なリサイクルタイム
電流供給が安定しているため、フル発光でもリサイクルタイムが短く、テンポよくシャッターが切れます。連写や多灯でガンガン焚く撮影では大きなメリットです。 - 発光回数の多さ
1チャージあたりの発光回数が多く、1日がかりの撮影でもバッテリー1〜2本で乗り切れることが少なくありません。 - 安定した光量
残量が減ってきても出力が極端に落ちにくく、最後まで安定した発光を維持しやすいのもポイントです。 - 予備バッテリーの価格と入手性
専用バッテリーは価格が高めで、コンビニなどではまず手に入りません。撮影前にしっかり充電と予備の準備をしておく必要があります。
「ポートレートやブツ撮りでストロボを酷使する」「テンポよく撮影したい」「プロっぽい運用をしたい」という人には、リチウムイオン式の快適さは一度味わうと戻れないレベルです。
初心者はどちらを選ぶべき?
初めての1台で迷っているなら、次のように考えると決めやすくなります。
- 乾電池式が向いている人
- まずは手軽に始めたい
- 価格を抑えたい
- 旅行やイベントなど、予備電源を現地調達する可能性がある
- ストロボをそこまで酷使する予定はない
- リチウムイオン式が向いている人
- ポートレートや物撮りをたくさん撮る予定がある
- 連写や多灯撮影にも挑戦したい
- 撮影中のテンポの良さと安定性を重視したい
- 専用バッテリーの購入や管理が苦にならない
どちらが絶対に優れているというより、「どのくらいストロボを使うか」「電源管理をどこまで手間に感じるか」で選ぶのがおすすめです。
実際の機種選びでのチェックポイント
カタログや商品ページを見るときは、電源方式について次の点をチェックしておくと安心です。
- 使用電池の種類:単三×4本なのか、専用リチウムイオンパックなのか
- リサイクルタイム:フル発光時の目安(例:1.5秒など)
- 発光回数の目安:満充電または新品電池で何回前後撃てるか
- バッテリー・充電器の別売有無:追加で買えるか、価格はどれくらいか
- USB充電対応か:USB-Cなどで直接充電できるかどうか
電源方式は、撮影現場でのストレスを左右する重要ポイントです。
自分の撮影スタイルや使用頻度をイメージしながら、「携帯性・コスト・テンポ」のバランスがいちばん良さそうな方式を選んでみてください。
ヘッドの可動域とバウンス撮影のしやすさ

クリップオンストロボで「一気に写真がよくなった」と実感しやすいポイントのひとつが、ヘッドの可動域とそれによるバウンス撮影のしやすさです。
どれだけ高性能でも、ヘッドが十分に動かないストロボは、実戦での使い勝手が大きく制限されてしまいます。
なぜヘッドの可動域が重要なのか
バウンス撮影は、天井や壁に光を当てて、反射した“間接光”で被写体を照らすテクニックです。
これにより、直射のような硬い影やテカリを抑えつつ、やわらかく自然な光に近い描写が得られます。
そのためには「天井方向にどれだけ上がるか」「左右どれだけ振れるか」といったヘッドの可動域が非常に重要になります。
可動域が狭いと、せっかくストロボを買っても、バウンスしたい方向にヘッドが向かず、結局“正面直射しか使えない”という残念な状況になりがちです。
チェックしたい上下方向の可動域
上下方向は、天井バウンスのしやすさに直結します。
- 上方向:最低でも90度、できれば120度近くまで上がるモデルが理想的
真上だけでなく、少し後ろ側に倒せると、被写体の手前から自然に光が回りやすくなります。 - 下方向:マイナス方向(−7〜−10度など)に少し下げられると便利
斜め下の被写体(テーブルフォトや物撮り)を撮るとき、わずかに下げられることで、内蔵フラッシュよりも柔軟なライティングが可能になります。
スペック表には「バウンス角:上90°/下7°」のように書かれていることが多いので、ここは必ず確認しておきたいポイントです。
チェックしたい左右方向の可動域
左右の回転は、壁バウンスや縦位置撮影で効いてきます。
- 左右180度以上回転するモデルが使いやすい
左右どちら側にも大きく振れるほど、部屋のレイアウトに合わせて「近い壁」を選びやすくなります。 - 一方向だけ270度回転、もう一方は90度といった設計もある
縦位置で構えたときに、ヘッドを被写体側に向けやすい構造かどうか、写真を見てイメージしておくと失敗が減ります。
とくにポートレートやスナップで縦位置撮影が多い人は、「縦に構えたとき、ヘッドを天井または横の壁に無理なく向けられるか」を想像しながら可動域をチェックするのがおすすめです。
バウンス撮影を快適にする細かな機能
ヘッドの角度以外にも、バウンス撮影のしやすさに影響するポイントがあります。
- クリック感(ラチェット)
15度刻み・30度刻みなどでカチッと止まる構造だと、毎回同じ角度を再現しやすく、撮影中の操作もストレスが少なくなります。 - ワイドパネル/キャッチライトカード内蔵
広角レンズ用のワイドパネルや、バウンス時に瞳にキャッチライトを入れるための小さな白い板がヘッド内に収納されていると、人物撮影で扱いやすくなります。 - ロックのしっかりさ
ヘッドが勝手に動いてしまうと、撮影中に角度がズレて光が変わる原因になります。適度な固さとクリック感があるかどうかも重要です。
初心者が意識したい選び方のポイント
初めての1台なら、次のような条件をひとつの目安にしてみてください。
- 上方向90度以上、できれば120度近くまで可動
- 左右180度以上回転(できれば左右それぞれ180度 or 片側270度)
- 縦位置でも天井・壁バウンスがしやすい設計
- ワイドパネルとキャッチライトカードが内蔵されている
ガイドナンバーやTTL・HSSに目が行きがちですが、「ヘッドがどこまで、どう動かせるか」は実際の撮影体験に直結する超重要ポイントです。
スペックと写真を両方チェックしながら、「自分がよく撮る部屋やロケ場所で、どの方向にバウンスしたいか」をイメージして選ぶと、バウンス撮影がグッと楽しくなります。
ワイヤレス機能と多灯撮影への拡張性

クリップオンストロボを1台買うだけでも写真が激変しますが、「ワイヤレス機能」があると、オフカメラ発光や多灯撮影といった次のステージが手軽に開けます。
最初はカメラ直付けで満足でも、ポートレートや商品撮影を極めていくと「ストロボを自由に動かしたい」と思うはずです。
ワイヤレスの基本2種類と仕組み
クリップオンストロボのワイヤレスは、主に光通信(光学式)と電波通信(ラジオ式)の2タイプがあります。
- 光学式(光スレーブ/マスター)
カメラ上のマスターストロボ(またはカメラ内蔵フラッシュ)の光を感知して、別のストロボをトリガーする方式です。安価でシンプルですが、直線的な視界が必要で、屋外や障害物があると届きにくいのが弱点です。 - 電波式(ラジオスレーブ/CMD)
電波で通信するため、障害物を貫通し、屋内外問わず安定して作動します。トランスミッター(カメラ上の送信機)とスレーブ(受信ストロボ)の組み合わせで、多灯制御も細かくできます。
初心者なら「将来的に電波式を視野に入れる」のがおすすめですが、光学式から始めて慣れるのもアリです。
多灯撮影とは?どんなメリットがあるか
多灯とは、1台のストロボに加えて2台目・3台目を追加し、光の役割を分担する撮影法です。
- キー光+フィル光:メイン光と補助光で立体感を出す
- 背景用+リム光:被写体を浮き立たせ、ドラマチックな表現
- ハイキーの白背景や商品撮影:均一な明るさでプロ級の仕上がり
ワイヤレスがあれば、カメラから離れた三脚やスタンドにストロボを置き、コードレスで自由に配置可能。1台目で満足していた人でも、多灯を試すと「写真の次元が変わった」と実感します。
ワイヤレス機能の選び方:最初から備えておくべき?
初めての1台では「完全に無くてもOK、でも“拡張できる”ものを」と考えましょう。
- 光学式内蔵なら、入門多灯(2灯)がすぐ始められる
- 電波式内蔵(または対応)なら、将来性を考えて◎
- 両対応モデルも増えているので、柔軟性が高い
とくにサードパーティ製は、別売トランスミッターで他社ストロボとも連携しやすいものが多いです。最初は1台使いで、2台目を安価なマニュアル専用ストロボにするとコスパ抜群です。
チェックすべきスペックと注意点
商品ページで確認したいポイントはこちらです。
- ワイヤレス方式:光学のみ?電波対応?TTL連動は?
- チャンネル・グループ数:多灯時の制御しやすさ(4グループ以上が理想)
- 通信距離:屋内30m、屋外100m以上の安定性
- トランスミッター互換性:自分のカメラシステムで使えるか
- 受信機内蔵か:別途アダプターが必要ないか
ワイヤレス機能は「今すぐ必要ない」と思っても、後から追加するのは意外と面倒です。予算に余裕があれば「スレーブ機能内蔵モデル」を選ぶだけで、いつか多灯に挑戦したくなったときに「やってみよう!」とすぐ動けます。
自分のスタイルで優先度を決める
- 多灯を視野に入れる人:電波式内蔵を最優先
- まずは1台でじっくり:光学式対応で十分
- 純粋スナップ派:基本機能優先でOK
この機能があるだけで、ストロボ撮影の“遊びの幅”が一気に広がります。
最初から拡張性を考えておくと、長く使える1台になるはずです。
純正ストロボと社外(サードパーティ)ストロボの違い

純正ストロボと社外製(サードパーティ)の違いは、価格とカメラとの相性で大きく迷うポイントです。
機能面では互角か社外製が上回ることも多いですが、「失敗しない選び方」を知っておくと予算内で最適解が見つかります。
純正ストロボのメリットとデメリット
純正ストロボは、カメラメーカー(Canon、Nikon、Sony、FUJIFILMなど)が自社カメラ向けに作った製品です。
- 抜群の互換性と信頼性
TTLやHSS、ズーム連動、カスタム設定などがカメラと完璧に連動。ファームウェアのアップデートで最新ボディにも対応しやすく、長期的に安心です。 - 堅牢性とサポート
防塵防滴仕様や高速リサイクルなど、プロユースの耐久性を備えていることが多く、故障時の修理体制も万全。 - 独自機能の充実
ハイエンドモデルでは、カメラの顔検出やAF補助光の高度連携、専用アプリ制御など、他社にない付加価値があります。
一方、デメリットは「価格の高さ」。同スペックの社外製の2〜3倍するケースが多く、初心者が手を出しにくいのが現実です。
社外(サードパーティ)ストロボのメリットとデメリット
Godox、Profoto、Phottix、Yongnuoなどの社外メーカーが手がける製品群です。
- 圧倒的なコストパフォーマンス
純正の半額〜3分の1で、GN60クラス・HSS・リチウムイオン電源・電波ワイヤレスまでフル装備のモデルが揃います。 - マルチブランド対応
1台で複数メーカーのカメラに対応する汎用性が魅力。カメラを変えても買い替え不要です。 - ハイスペック化の速さ
新しいUSB-C充電やBluetooth制御など、トレンドを素早く取り入れたモデルが多く、2026年現在では純正を上回る選択肢も。
デメリットは「互換性のばらつき」。基本機能は問題なくても、稀にファームウェアの不具合や、最新カメラボディとの完全連動に難があったりします。
初心者におすすめの選び方
初めてなら「社外製から始めて、必要に応じて純正へステップアップ」が現実的です。
| 選び方の目安 | 純正をおすすめ | 社外をおすすめ |
|---|---|---|
| 予算 | 5万円以上OK | 2〜4万円で済ませたい |
| カメラ | プロ機・上位機種 | エントリー〜中級機 |
| 用途 | 仕事・イベント中心 | 趣味・ポートレート中心 |
| 将来性 | 長く1台で完結 | 多灯拡張を視野に |
社外製を選ぶなら、Amazonや価格.comのレビュー数が多く「最新カメラで動作確認済み」の声が多いモデルを優先。GodoxのVINGやTT685シリーズなどは、互換性と性能のバランスが良く定番です。
実際のチェックポイント
購入前に確認すべきはこちら。
- 対応カメラリスト:自分の機種名が明記されているか
- ファームウェア更新:メーカーが最新版を配布しているか
- TTL/HSSの動作報告:実際のユーザー作例やレビューで確認
- 保証・アフター:1年保証以上、日本語サポートの有無
純正=高級・社外=格安という時代は終わり、2026年は「社外製で9割満足、純正はこだわり派へ」が主流。
まずは社外製でストロボの世界を楽しんで、物足りなくなったら純正を検討する流れが失敗知らずです。
サイズと重量:持ち運びやすさとバランスの考え方

クリップオンストロボはカメラの上に乗せるものなので、サイズと重量が大きいと「重い」「邪魔」と感じて使わなくなってしまうリスクがあります。
パワーを追求するあまりデカくなりすぎるモデルも多い中、持ち運びとバランスをどう考えるかが、長く付き合える1台の鍵です。
サイズ・重量が撮影体験にどう影響するか
- サイズ:カメラバッグへの収まりやすさ、直付け時のシルエット
小型なら旅行や街歩きで「いつも持ち歩ける」存在に。大型だと専用ケースが必要になり、出番が減りがちです。 - 重量:カメラとのトータルバランス、長時間撮影の疲労度
軽量モデルは片手持ち撮影や縦位置操作が楽ですが、重いと三脚必須になったり、肩こりの原因になります。
特にミラーレスカメラユーザーは、本体が軽量なのでストロボの重量差がより目立ちます。一眼レフなら多少の重さは許容範囲が広がります。
サイズ・重量の目安と選び方の基準
実売モデルを参考にした、用途別の目安です。
| 用途 | 重量目安 | サイズ目安 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| 超軽量コンパクト | 250〜350g | 幅6cm未満、高さ19cm未満 | 旅行・日常スナップ、ミラーレス常用 |
| 標準バランス | 350〜500g | 幅7cm前後、高さ20cm前後 | ポートレート・イベント、汎用性重視 |
| ハイパワー重視 | 500〜700g+ | 幅8cm以上、高さ22cm以上 | スタジオ・プロユース、大型一眼レフ |
- APS-Cミラーレスなら400g以下を基準に
- フルサイズ一眼なら450〜550gでバランス良し
- バッテリー式は電池式より重めなので、事前に「カメラ+ストロボ」の総重量をイメージ
持ち運びやすさを左右する設計ポイント
スペック表だけでなく、写真で確認すべきポイント。
- 折り畳み設計:ヘッドが倒れてコンパクトになるか
- ロックレバーの形状:付け外しがスムーズで指に優しいか
- カメラグリップとのクリアランス:レンズ交換時や縦位置に干渉しないか
- 落下防止溝:シューから外れても引っかかる安全設計か
レビュー写真で「縦位置でストロボが顔に当たらないか」「バッグにスッと入るか」をチェックすると失敗が減ります。
初心者のためのバランス重視の選び方
「パワー最優先」ではなく、「自分がどこまで妥協できるか」を基準に。
- いつも持ち歩く派 → 350g以下の小型モデル
- イベント・ポートレート派 → 450g前後のミドルサイズ
- スタジオ固定派 → 重量気にせずハイパワーモデル
迷ったら「実機をカメラ屋で試し付け」か、YouTubeの「カメラ+ストロボ」ハンズオンレビューを参考に。
サイズ重量は「スペックより実感」が大事なので、可能なら手に取って「これなら常用できそう」と納得してから買うのが鉄則です。
将来的に2台目を買うなら、1台目は「軽さ重視」で正解です。
おすすめクリップオンストロボ
クリップオンストロボはカメラの上に乗せるものなので、サイズと重量が大きいと「重い」「邪魔」と感じて使わなくなってしまうリスクがあります。
パワーを追求するあまりデカくなりすぎるモデルも多い中、持ち運びとバランスをどう考えるかが、長く付き合える1台の鍵です。
サイズ・重量が撮影体験にどう影響するか
サイズはカメラバッグへの収まりやすさや直付け時のシルエットに直結します。
小型なら旅行や街歩きで「いつも持ち歩ける」存在に、大型だと専用ケースが必要になり出番が減りがちです。
重量はカメラとのトータルバランスや長時間撮影の疲労度を左右し、特にミラーレスユーザーは本体が軽い分、ストロボの重さが目立ちやすいです。
サイズ・重量の目安と選び方の基準
Amazonで人気の信頼メーカー(Godox、Nissin、Profotoなど)の実売モデルを基にした目安です。
| 用途 | 重量目安 | サイズ目安(HxWxD) | おすすめモデル例 |
|---|---|---|---|
| 超軽量コンパクト | 250〜350g | 14x6x4cm前後 | Godox TT350(約200g) |
| 標準バランス | 350〜500g | 19x7x5cm前後 | Godox TT685II(約410g) |
| ハイパワー重視 | 500〜700g+ | 20x8x6cm以上 | Profoto A10(約540g) |
APS-Cミラーレスなら400g以下、フルサイズ一眼なら450〜550gでバランスが良いです。
持ち運びやすさを左右する設計ポイント
- 折り畳み設計:ヘッドが倒れてコンパクトになるか(Godox TT350など)
- ロックレバーの形状:付け外しスムーズか
- カメラグリップとのクリアランス:レンズ交換や縦位置に干渉しないか
- 落下防止溝:シューから外れても安全か
レビュー写真で「縦位置でストロボが顔に当たらないか」を確認しましょう。
初心者のためのバランス重視の選び方
「パワー最優先」ではなく、自分の用途で妥協点を決めます。
- いつも持ち歩く派 → Godox TT350(軽量でAmazon定番)

このリンク先の商品はソニー用です。お使いのカメラのメーカーに対応した製品をお選びください。
- イベント・ポートレート派 → Godox TT685II(コスパ抜群のミドル)

このリンク先の商品はソニー用です。お使いのカメラのメーカーに対応した製品をお選びください。
- プロ志向 → Profoto A10(高品質だがAmazonで入手可)

このリンク先の商品はソニー用です。お使いのカメラのメーカーに対応した製品をお選びください。
サイズ重量は「スペックより実感」が大事なので、AmazonレビューやYouTubeのハンズオンビデオを参考に。
まずは軽さを重視した1台から始めると、常用しやすくなります。
初心者におすすめの購入パターンと予算の決め方

これまでのチェックポイントを踏まえて、「自分にぴったりのクリップオンストロボ」を絞り込むための購入パターンを提案します。
予算と撮影スタイルに合わせた現実的な選択肢で、失敗のないスタートを切りましょう。
購入パターンの選び方:スタイル×予算で分類
初心者なら「今すぐ必要な機能」と「将来の拡張性」を両立させるのがコツです。Amazonで入手しやすいGodoxやNissinなどの定番モデルを基に、3つのパターンを整理しました。
| パターン | 予算目安 | 対象スタイル | おすすめスペック例 |
|---|---|---|---|
| A: 手軽入門(コスパ重視) | 1〜2万円 | 室内スナップ、家族写真 | GN36〜40、TTL、乾電池、軽量350g前後 |
| B: 万能ミドル(バランス型) | 2〜4万円 | ポートレート、イベント | GN50〜60、TTL/HSS、電波ワイヤレス、400g前後 |
| C: 本格志向(拡張重視) | 4〜7万円 | 屋外ロケ、多灯予定 | GN60以上、HSS/リチウムイオン、ワイヤレス内蔵、500g前後 |
- Aパターン:まずはストロボの楽しさを味わいたい人に。TTLで失敗少なく、旅行や日常使いに最適。
- Bパターン:これ1台で幅広いシーンをカバー。将来的に多灯やHSSを使いたくなっても対応可能。
- Cパターン:最初からプロ級を目指す人向け。リチウムイオンでテンポよく撃て、長期投資として優秀。
予算ごとの具体的な決め方
1万円台:失敗しにくい「最小限全部入り」
- Godox TT350シリーズのような軽量TTLモデルを選ぶ。
- 理由:コンパクトでミラーレスとの相性抜群。光学ワイヤレスもついており、2台目追加も安価。
- 追加投資:ディフューザー(500円)でバウンスを強化。
2〜3万円台:コスパ最強「これ1台で満足」
- Godox TT685IIやNissin i60のようなミドルクラス。
- 理由:GN60/HSS/電波対応でスペック過不足なし。乾電池で予備調達も楽。
- 追加投資:ライトスタンド(2,000円)でオフカメラ練習。
4万円以上:快適運用「ストレスフリー」
- Godox V1やProfoto A10のようなリチウムイオン搭載モデル。
- 理由:高速リサイクルで連写OK、多灯拡張もスムーズ。耐久性が高く長持ち。
- 追加投資:予備バッテリー(1万円)とソフトボックス(3,000円)。
まずはカメラのメーカー(Canon/Sonyなど)に合ったモデルを指定して検索。レビューで「最新ボディ動作OK」の声を多数確認したら即決でOKです。
予算オーバーを防ぐ現実的なTips
- 最初はTTL/HSS対応を優先:マニュアル専用は安いが、後で物足りなくなる。
- 純正は避ける:同スペックで2倍以上の価格差。社外製で9割満足。
- セット割引を狙う:Amazonのストロボ+バッテリーのまとめ買いでお得。
- 中古は注意:電池劣化やTTL不具合が多いので、新品推奨。
「Aパターンから始めて、1年後にBへステップアップ」という人も多いです。
まずは2万円以内で「ストロボの楽しさ」を実感し、クセがついたら上位モデルへ。
あなたの撮影頻度と「どこまで本気か」でパターンを選べば、無駄な出費なく上達が加速します。
よくある失敗例と避けるためのチェックリスト

これまでのチェックポイントを踏まえても、初心者あるあるの失敗で「買ったはいいけど使わない」パターンに陥る人が後を絶ちません。
実際の失敗例と、それを回避するためのシンプルチェックリストをまとめました。
よくある失敗例5選
- 失敗1: カメラと互換性が悪くてTTLが効かない
社外製で最新ボディに対応していないケース。動作すら不安定で即後悔。 - 失敗2: GNの高さを重視したら重くて持ち運べない
GN60超えのパワーモデルを買ったが、日常使いで「重すぎ」とバッグに入れなくなる。 - 失敗3: 乾電池式なのに電池持ちが悪くイライラ
アルカリ電池のまま使い続け、撮影中にリサイクルタイムが極端に遅くなる。 - 失敗4: HSS対応と思い込んでいたら非対応
日中シンクロしたくて買ったのに使えず、屋外ポートレートで直射しかできない。 - 失敗5: ヘッド可動域が狭くてバウンス不可
上方向90度未満しか上がらず、室内で硬い光しか作れず「内蔵フラッシュと変わらない」。
購入前の最終チェックリスト(印刷して確認!)
実際にカートに入れる前に、この10項目をすべて確認。すべてクリアなら「買い」確定です。
| チェック項目 | 確認ポイント | OK/NG |
|---|---|---|
| 1. カメラ互換性 | 自分のカメラモデル名が公式対応リストに明記? | |
| 2. TTL対応 | TTL+補正ダイヤルあり?マニュアルも両対応? | |
| 3. GN実用性 | GN40以上(広角時もGN30以上)? | |
| 4. HSS対応 | 明記あり?1/8000秒対応? | |
| 5. 電源方式 | 使用頻度に合った乾電池orリチウムイオン? | |
| 6. ヘッド可動域 | 上90°以上、左右180°以上回転? | |
| 7. 重量バランス | カメラ+ストロボで1kg以下?400g前後? | |
| 8. ワイヤレス | 光学式以上(電波式ならなお良し)? | |
| 9. レビュー信頼性 | Amazon★4.3以上、レビュー500件超え? | |
| 10. 返品保証 | 30日以内返品可?初期不良対応明確? |
購入直後の「すぐやるべき」3つの確認作業
チェックリスト通過後の失敗を防ぐために、届いたら即実行。
- ファームウェア更新:メーカーの最新版を入れて互換性向上
- テスト撮影10カット:TTL、HSS、マニュアル、バウンスを全部試す
- 予備電源準備:エネループ4本or予備バッテリーをチャージ
「後悔しない」最終判断基準
- 全部クリアできたら即購入:このブログ通りに選べば99%成功
- 2〜3項目NGなら見送り:他のモデルを探すか予算アップ
- 5項目以上NGなら目的違い:用途を見直す
最も多い失敗は「レビューをちゃんと読まずに衝動買い」。
価格.comやAmazonの「低評価レビュー」を必ず10件は読み、「自分のカメラで問題出てるか」を確認してください。
チェックリストがあれば、失敗を少なくできます!
まとめ:自分の撮影スタイルに合ったクリップオンストロボを選ぼう

クリップオンストロボ選びは、ガイドナンバー、TTL/HSS、電源、ヘッド可動域など多角的なチェックポイントを押さえ、自分の撮影スタイルに合った1台を見つけることが成功の鍵です。
最初は「TTL対応・GN40以上・軽量400g前後・電波ワイヤレス可」のバランスモデルから始めると失敗が少なく、長く使えるはずです。
あなたのスタイル別最終おすすめ
- 日常スナップ・家族写真派:2万円以内の軽量乾電池式(Godox TT350など)で手軽スタート
- ポートレート・イベント派:3〜4万円のHSS/ワイヤレス対応ミドルクラス(Godox TT685IIなど)で本格化
- 屋外ロケ・多灯志向派:5万円以上のリチウムイオン搭載モデル(Godox V1やProfoto A10など)で快適運用
購入時は必ず互換性確認とチェックリスト活用を。
1台目でストロボの楽しさを体感すれば、自然と2台目・アクセサリーが増え、写真の表現力が飛躍的に向上します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
このガイドを参考に、あなたにぴったりのクリップオンストロボを手に入れて、最高の1枚を撮ってください!

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